ネーミング考察
ガイストは「Geist」の事で「魂、精神、幽霊」の事を指し、ゲシュペンスト「Gespenst」の意味から考えても、
類機と思われるのは明らか。しかし、「じゃあ、XNって何だ?」っていう話になるのは当然な流れです。
そんなわけでこのページでは色々な説を踏まえつつ、XNの称号の謎に迫っていくページです。
読み方から推測
XNで「ザン」と読む。とすれば、少なくてもXは「za」の発音になるはず。これで結構絞られると思いました。
しかし、そう簡単にはいかなかったです。ガイストは独語だから、当然XNも独語の何かと考えていました。
ところがXを頭文字としたものを独語では「z」で発音しません!Xを「z」と読むのはずばり英語です。
独語では「X」は「iks」にしかならないのです。例外は調べても確認できませんでした。
また、Nが「ng」か「n」の発音です。しかし、古今東西、「ン」から始まる英語なんて聞いた事がないです。
とすれば、NはXから始まる何かの単語の中に含まれるという事になります。
推測:XNは、Xから始まりどこかで「ン」と発音する1つの英単語。
略字からの推測
では、実際、どんな単語があるか検証していこうと思う。
×xanthic:黄色の、キサンチン性の
黄色ではないし、キサンチンはカフェイン等の変化物質なので、関係ないと思う。
×Xantippe:ザンティッペ
ソクラテスの悪妻のこと。う〜ん、違うと思う。
どうも、Xが頭文字とする場合の英語ではないみたいです。
しかし、Xを頭文字としなくても、略字の頭文字がXになる場合はあります。
それは「EX」。exを頭文字として、英語でも略せば、Xが頭となる事もあります。
そこで、EXで始まりどこかで「ザ」と「ン」と発音する英単語を探しました。
×exacerbation:「悪感情などの」激化、「病気などの」悪化
少なくても悪いニュアンスではない気がする。名詞だし。
×exacting:苛酷な、無理に、つらい
苛酷な精神…とは言わないもんなぁ…。
◎examination:試験、調査、審査、実験
試作用ガイストということになる。もっとも試作用を奥の手として使うのもどうかと…。
また、自分の世界の事実に気づいたギリアムの何らかの調査を行うための機体、という意味で捉える事もできる。
○exasperating:憤激、激化
本気モードという事で使えそう。最終兵器を使うに当たって「激情」も存在していたと言えなくもない。
×exhausting:消耗的な、疲れ切った
そんな奴がラスボスになれる訳ないじゃん!いるとすれば、摩○摩訶のラスボスくらいでしょうか?
○exorbitant:法外な、途方もない、過大な
プロジェクトオリュンポスを実行するためにこんな精神状態だったと考える事もできるし。
この中にありそうな単語は、examinationでしょうか?まぁ、どれかという特定はできないので、
なんとも言えませんが、そこら辺は想像力で補完するしかないしょうでしょうね。
辞書で確認できない話
◎Xan:アレキサンダー(Alexander)の英語愛称、転じて大王とか帝王の意味
もし、これが本当ならXNはアレキサンダーのような大王という意味が込められていると思われます。
アレキサンダーはおそらく歴史上で最も広い地域を征服した、文字通りの大王だったのでしょう。
アポロンはシロッコ、シャドームーン、ヤプールをまとめて従える事できる。今思えばとんでもないカリスマ性です。
そういう点から見てもXNが「大王」の意味を表す事は充分あり得ます。
記号の観点
ここでは「なぜ、XNに略す必要性があったのか」について考えてみました。
別に例えばXANガイスト、ザンガイスト、EXAMガイストみたいな表記をしてもよかったはずです。
なぜ、あえてXNの称号にこだわるか。そこにはXNに秘められる意味があると思われます。
結論を言うと、数学的にはXは単品で未知数として表され、Nは不定数として表す事ができます。
つまり、XNとは「全く謎である」という意味が込められていると思うのです。もちろん、推測に過ぎませんが…。
また、Xは24番目のアルファベットです。とすれば、Xは時間を表しているかもしれません。
XNガイストはラスダンの時間と空間を操っているので、その意義もあり得ます。
もっともNが14とする理由がないので、上の推測よりやや弱いですが。
あるサイトによると「Xtype NACHT GEIST」(Xタイプナハトガイスト)との情報です。NACHTは夜のこと。
また、そのサイトが載せるXNガイストの型式番号が「PTX−001XNG」だったそうです。
そこから私はまず型式番号繋がりでガンダムの型式番号である「RX−78」の解析をしてみました。
由来はどうもガンダムのメカデザイナーである大河原邦男氏の愛車、マツダの「RXー7」から来ているとの事。
そこでマツダの「RXー7」の意味を調べてみました。Rはロータリーエンジンなのですが、Xに注目。
なんと、Xは「未来」を表現しているとの事です。おそらく、「未知数」→「未知」→「未知の世界」→「未来」かと。
もし、「未来」の意味なら、未来のために作られた機体という意味として使えそうです。
なお、RXー78はR=連邦、X=試作型 78=0078年製 だと思われます。
PTX−001XNGはZealloさん曰く、「PTX」=パーソナルトルーパー試作機、「001」=1号機、
「X」=カスタム試験機or未知の機体、「NG」=NachtGeist 私もだいたいこれであっていると思ってます。
また、XNガイストに関連したと思われる機体(性能考察を参照の事)の機体番号を調べてみました。
α・アジール…NZ−333
まず、由来を確かめるため、NZ−000クインマンサを調べてみました。
グレミーは反乱を起こした際、クインマンサを独自の技術で作成したらしい。
そこで採用されている型式は「NZ」。最初はニュータイプの何かと思いましたが、単に「ネオ・ジオン」の略っぽい。
つまり、Nには「ネオ(ラテン語で新しい)」の意味があるかもしれないという事です。これなら自然です。
また少々強引ですがXを24、Nを14として取り、その差である10をXNとするというのも面白いかもしれません
この10という数字カバラ思想における完全数だったり、SSS(超ひも理論)における最大次元数だったり
さらにこじつければ二進数表記で1010、八進数表記で12と何か意味ありげに見えたり
特殊性を見出そうと思えばそれなりの数を挙げられる数字です。
XNは後ろのガイスト(=魂)から考えてみても、恐らくChristianの略語である可能性があります。
つまり「キリストの魂(正確に言うとキリスト教徒の魂)」という意味であると思います。
新たなる救世主とかそういう意味合いでつけたんではないかと。
アポロンのカリスマ性に刮目をしてみれば、エルピス世界のメシアとしてのキリストの存在を意識したかもしれない。
また、惑星エルピスのなかにはゴルゴダの丘(キリストの処刑所)という場所が存在するため、
キリスト教(もしくはそれに近い存在)が存在していた可能性も高く、X自体にキリストの意味はありそうです。
有力説
X = 試作の意味のexamination、X自体が「未知」の意味から未来を示す、ChristianのChris(X)、未知数のX
N = examinationのN、Nacht(夜)のN、ネオ・アクシズのN、ChristianのN、不定数のN
まとめ
結局の所、XNが何の略字かなんて想像に任せるしかないっていうのが結論です。
ただXNの称号という物はラスボスたる風格を備える2文字で有る事は確かです。
そして、「今までの敵とは何か違うぞ!!」という畏怖とミステリアスな部分を盛り上げます。
そういう意味ではXNが本当に文字通り「謎」という意味かもしれません…。